定例法座を潜入調査!?東興寺拝観

札幌のお寺

今回訪れたのは、札幌市白石区郊外にある東興寺!浄土真宗大谷派のお寺さんです!
車がないと、ちょっと不便なこの場所に、バスを使ってやってきたのは…、

こちらで行われていた定例法座に参加するためです!

色んなお寺さんに行って、「お堂の中を見せてくれませんか?」とお願いしているものの、やっぱり特別な用事もなくお声を掛けするは気が引けるもので(^^;)

イベントのある日なら気兼ねせずお寺に入れる&お坊さんのお話も聞けてお得じゃん♪と思って飛び込み参加です!

この日の定例法座は、真宗大谷派の【法話案内】で見つけました♪

初体験!定例法座

東興寺入口。検温消毒セットはどこへ行っても付きまといますね。

ということで東興寺に入ってみましょう!
そろり、そろり♪

壁の法語、いいこと書いてますね〜!

「もし私が仏になれるとしても、
 国に救われない人がいるならば、
 悟りなどいらない」

ある国王が世自在王仏という仏に出会い感銘を受け、この言葉を述べ、法蔵菩薩に転身しました。
法蔵菩薩は阿弥陀如来の前身であり、

「すべての人を救うぞ」

という確固たる決意(本願)を持っています。
その本願に己の身を一切任せ「南無阿弥陀仏」と唱えることで、極楽浄土に生まれ変わることができる…

それが浄土宗、浄土真宗の信仰の核となっています☆

廊下の左手にある部屋が会場なのですが、入るの緊張します。
たぶん中にいるのは、東興寺の檀家さん、信徒さんでみんな顔見知り。
年齢層も高めで、自分が入って行っても異物感がすごいんじゃないか…?

あー、引き返して帰りたい…

……

ええい、ままよ!

コワモテ住職の説法

定例法座会場の大広間。正面に仏壇、8つ置かれたテーブルの上にはお菓子の入った袋とお茶が用意されていました。

大広間にはご年配の男性一人と女性二人がいました。
僕が入っていくと、目を丸くして驚かれた様子でしたが、「こんにちは」と優しくあいさつしてくださいました。
その後、ご住職の奥さんも来られて、「どちらから来られたんですか?」「どんなご縁でお越しになられたんですか?」と丁寧に声を掛けていただきました。
皆様の気配りで少し緊張がほぐれ、落ち着いて座ることができました。

開始時間になって、東興寺のご住職から本日の講師紹介がありました。

そして、部屋に入って来たのが…

写真はこちらからの転載。

波佐谷見正(はさたに けんせい)師!
厚岸町の正念寺からお越しになられました。

どうです?なかなかインパクトがありますよね!

もしかしてヤ○ザ?と思いました。
背が高く、声が大きくピリリと圧があって、怒ったらヤバそうだぞ(^^;)

まずは、正信偈(教行信証の一部を読経)+念仏和讃(「南無阿弥陀仏」に節を付けて歌う)が30分ほど。

その後、講師のお話が始まりました。

蓮如上人は「仏教は若い頃にたしなめ」と言ったそうです。

みなさんはどうですか?

まだ間に合いそうですか?

(参加者から笑い声)

会場にいるのが高齢の方ばかりだったので、年齢や「死」についてのジョークがよく受けていました(^^;)

ここで言う「若い」とは、年齢のことではありません。
「多感な時期」のことであって、いくつになっても大丈夫。
間に合いますよ笑

見正さんのお話は率直でユーモア混じりなので、引き込まれる魅力がありました(*^^*)

うちの信徒さんが

「見正さん、年取っても何もいいことねえな」

「あー若い頃はよかった」

「早く阿弥陀様、迎えに来ねえかな」

と言ってたんだけど、
私には「早く死にたい」と聞こえる。

「だったら死ね!」と喉まで来たけど、なんとか堪えた笑

会場大受け。僕も思わず笑ってしまいました。

ある人が明石家さんまさんに「いつも喋ってて疲れませんか?」と聞いたら、
「疲れへんよ。だって、生きてるだけで丸儲けやからね」と答えたそうです。

これは、なかなか言えないですよ!

これぞ浄土真宗!(手足広げ〜)

「生きてるだけで丸儲け」

だから、いくつになってもカラリと明るく生きればいい。
仏様がさんまさんを通して語りかけているのかもしれませんね(*^^*)

「見正、『傲慢』の意味を知っとるか?」

ある時、先輩の住職に聞かれて、私答えられなかったんですよ。

皆さんは分かりますか?

「傲慢」の意味ですって。
思い上がってるとか、自分は偉いと思ってる、そんなところでしょうか?

傲慢ってのはな、独り善がりのことだよ」

刺さりましたねー。
私のことが見透かされているかと思いました。

傲慢とは「独善」のこと。

年を取るほど、頑固になって人の話が聞けなくなってきたと感じます。

これは耳が痛い話でした。 
人の意見を聞かず、勝手に決めて勝手にやっちゃうこと多いもんなぁ(^_^;)

「年を取ってもいいことない」

「子供を育ててきたのに、なんでこんなに苦しい思いをしなければならないのか?」

あー苦しいと思ったとき時には、「阿弥陀様どうしたらいいですか?」と聞くことが大事

ブログの閲覧数が伸びないんですが、阿弥陀様どうしたらいいですか?😂

金持ちの漁師には跡継ぎがいなくて、貧乏な漁師ほど跡継ぎがいる。

だって、金持ちの漁師は子供をみんな都会の学校へ送って帰って来ないから。

貧乏な漁師の子供は中卒高卒で、行くとこないから漁師を継ぐ。

その話を法事でしたら、「今する話じゃねえべ!」って偉い人に怒られた笑

うーん、お金があれば何でもうまく行くわけではないようだ🤔

この辺で見正さんがコワモテな理由が分かってきた気がします。
厚岸町は海が近く檀家に漁師さんがたくさんいるのでしょう。
日夜海という大自然を相手にする漁師という仕事は芯が強くないとやってられません。
その漁師さんを相手にする見正さんも必然強くならざるを得なかった…!

元々の気質も大きいとは思いますが笑

阿弥陀様には、誰でも受け入れ、決して見捨てない「摂取不捨」の心があります。

竹中智秀というお坊さんの先生がおられるんですが、息子さんが社会へ旅立つ時に

したいこと、しなければならないこと、できることを、他人とくらべず、あせらず、あきらめず、していこう

という言葉を送ったそうです。

「摂取不捨」

これも胸に染みましたね~。

ともすると私たちは、何でもかんでも好き嫌い、いい悪い、できるできない、な〜んて物差しで都合のいいことばかり受け入れ、飽きたら捨てて、自分勝手に生きてはいないでしょうか?

その生き方がいい・悪い、改めなさい!という話ではないんです。

そんな自分を見つめよう、と勧めたいのです。

とてもとても自分が悟りに縁遠い人間だ、と自覚すれば阿弥陀様の摂取不捨の心に素直に触れることができるようになります。

私たちも「他人とくらべず、あせらず、あきらめず」、「ただ念仏申して」生きましょう!

これで法話は締めくくられました。
1時間半くらいのお話だったのですが、早く感じました(^^)
初めは怖かった見正さんにもこの頃には親しみを覚えていました。

感謝を込めて、南無阿弥陀仏🙏

お堂を見に行こう!

本堂は東興寺の2階にあります。

階段を登ったところに、この絵が飾られていて、目を惹かれました!
いくら仏様でもこの顔でキスを迫られたら、引いちゃうなー笑

誰もいないお堂はシンと静まり、パリッと冷ややかで心地良いです♪

阿弥陀如来尊像。

一期一会のご縁に感謝(^^)

左は聖徳太子の掛け軸、右はちょっと誰だか分からなかった笑
暗がりに浮かぶ仏壇もまた良きです👍

法座で貰った袋を開けたら、豆パンとお菓子類が入っていました!ありがたや〜🙏
しかも隣のご婦人が自分の分を譲ってくださり2セット貰いました。

感謝やで〜(*^^*)

というわけで、充実した気持ちで定例法座初参加を終えることができました♪

東興寺へのアクセス

・バス停「東米里」徒歩3分
→札幌駅発(菊水駅経由)白陵高校行きのバスが本数多めで便利です。【時刻表PDF
・駐車場あり

※バス停からのアクセス補足

バス停「東米里」で下車し、南側を見ると広場があります。
広場の奥に尖った屋根の建物があり、これが東興寺です。
広場の東側に道があり、2〜3分歩くと東興寺に着きます!

<参考・引用>
・真宗大谷派 北海道教区第4組「東興寺
・真宗大谷派 眞光寺「6月定例法座

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